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浅木泰昭

ホンダエンジン開発 / 開発責任者

N-BOXとF1で、ホンダの窮地を救った人

年表

  1. 1981

    入社

    本田技術研究所 エンジンテストグループ

  2. 1982

    第2期ホンダF11983年〜1992年

    1982年〜1986年エンジン開発

    F1エンジンのテスト部門

  3. 1983
    RA163E エンジン

    RA163E エンジン

    V型6気筒・1,496cc・ターボ・600PS以上

    エンジン開発

    入社2年目、F1 のエンジンに噛みつく

    第2期ホンダF1のエンジン開発チームに異動した。極端なビッグボアのエンジンに「壊れるのは当たり前です」と上司に食ってかかり、毎晩のように成増の焼き鳥屋で説教された。

  4. 1986

    市販車のエンジン開発

  5. 1994
    オデッセイ 初代のサムネイル
    オデッセイ 初代

    1994年〜1999年エンジン開発

    一緒に開発した人

    6気筒の部署で、勝手に4気筒を作る

    経営が苦しかったホンダに、大きなミニバンのための工場を建てる余力は無かった。既存の工場で作るには車体を小さくするしかなく、積めるのは4気筒になる。6気筒の開発部隊にいた浅木は、命じられてもいない4気筒の開発を始め、上司とぶつかってもやめなかった。社内には「温泉車」と揶揄する声もあったが、初代オデッセイは大ヒットし、ホンダを救った。

  6. 1995
    J30A エンジン

    J30A エンジン可変シリンダーシステム

    V型6気筒 SOHC・2,997cc・250PS

    1995年〜エンジン開発

    いちばん難しかった、気筒休止

    4代目インスパイアに積んだ V6 は、巡航中に片側の3気筒を休ませて燃費を稼ぐ。休ませると振動が出る。浅木は、社内でディーゼル用に作られながら出番の無かったアクティブ・エンジンマウントに目を付け、その開発者を半ば騙すように口説いて組んだ。自分が手掛けたなかで一番難しかったのは、N-BOX でも F1 でもなく、この気筒休止だという。

  7. 2004

    本田技研工業 商品企画室

  8. 2011
    N-BOX 初代のサムネイル
    N-BOX 初代

    2011年〜2017年開発責任者

    安くは作れない。だから、いちばん広く

    リーマン・ショック後の円高で輸出が難しく、国内で売れる車が要った。価格が勝負の軽で、ホンダは安く作れない。そこで世界最小のエンジンルームと、軽の規格で最大の荷室を目標に掲げ、オデッセイから続くミニバンの考え方を軽に持ち込んだ。本人いわく「ミニミニバン」。売れなければホンダがまずい、という危機感の中での開発だった。

    主任研究員

  9. 2017

    執行役員

  10. 2018

    第4期ホンダF12015年〜2021年

    2018年〜2021年開発責任者

    定年まで半年、F1 に呼び戻される

    N シリーズを送り出したあと、定年まで半年というときに、ホンダF1 のパワーユニット開発の責任者を任された。定年退職を撤回して引き受けた。壊れ続けた MGU-H には、社内のホンダジェットの技術者を引き込み、軸受けの位置の問題を見抜いてもらった。

    撤退の年に、王座

    ホンダが F1 から退く最後の年に、ホンダのパワーユニットを積んだフェルスタッペンがドライバーズチャンピオンを取った。勝てない年が続くと、技術者は言い訳を探す「負け癖」を身に付ける。それだけは残したくなかったという。

    本田技術研究所 HRD Sakuraセンター長

  11. 2022

    ホンダ・レーシング(HRC) 四輪レース開発部常務取締役四輪レース開発部長

  12. 2023

    退社

つながり

プロフィール

広島県出身。広島工業大学工学部機械工学科を卒業後、1981年に本田技研工業に入社し、翌1982年にF1エンジンの開発チームへ異動して、第2期ホンダF1の初期の活動に関わる。1986年に市販車開発へ戻り、レジェンドやオデッセイ (初代) などのエンジン開発に携わる。1995年からは可変シリンダーシステム (VCM) を搭載した V型6気筒エンジン (J30系列) の開発を手掛け、インスパイア (4代目) やエリシオンなどに搭載された。2008年からは新型軽自動車 (後の N-BOX) の LPL (ラージプロジェクトリーダー、開発責任者)、その後はホンダF1の LPL を務めた。

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