日産 · キャラバン

日産 キャラバン 5代目(E26)

販売期間
2012年〜現在
型式
E26
駆動方式
FR・4WD
5代目のサムネイル

画像: Kazyakuruma / CC0

どんな車か

11年ぶりの全面改良で、車名をNV350キャラバンとして登場した世代。当時の日産のCOOが、同クラスのトップセラーで長年のライバルのハイエースを全ての面で圧倒するよう開発陣に指示した。

開発秘話

01

カスタムのハイエースが並ぶ街で、顔を変える

かつてのキャラバンには品質で良くない評判があり、そのイメージは使われる現場に根強く残っていた。現行型になって「カッコいい」と言われるようになっても、アフターパーツが豊富でカスタムされた個体が街に多いライバルのほうが評判は良い、と牧田は感じていた。そこでマイナーチェンジでは見た目に大いに力を入れ、フロントパネルは変えずにグリルとランプで変化を出し、日産の「Vモーション」を強めた。ハイビームもロービームもLEDにしたヘッドランプを強みと見て、新色には乗用の使い方を意識して、最も冒険したマルーンレッドを加えた。
牧田裕

02

競合車に近い形を、顔で描き分ける

パッケージングを大きく改善してもらった結果、新型のプロポーションは競合車にかなり近くなった。シルエットが似ているからこそ、倉岡はデザインでは違うものを表現したいと考えた。フロントには縦の2本の柱が特徴の「Angled Strut」グリルとシャープなヘッドランプを組み合わせ、一目でNV350キャラバンと分かる顔にした。前面の平面の曲線は大きく丸め、競合車より50ミリほど後退させた。側面ではエンジニアと協力してルーフサイドのドリップチャンネルを無くしてもらい、窓ガラスを面一にして、ノイズになる線を極力減らした。
倉岡亨一

03

1日の大半を過ごす運転席のために

商用車の運転手は1日の大半を運転席で過ごすので、倉岡は普通の乗用車以上に運転席の快適さが大切だと考えた。4ナンバー枠の限られた寸法の中で内装を広く見せるため、NV200と同じ手法でインパネを上下に分け、上を黒、下を明るいグレーにして横方向の広がりを表した。肘や膝に近い部分は丸く柔らかい形にし、樹脂部品に厚みを持たせ、シートには織物を使って、長く使える耐久性を形から感じてもらえるようにした。
倉岡亨一

エンジン

足まわりと大きさ

全長 4,695-5,230mmWB 2,555-2,940mm1,990-2,285mm全高全幅 1,695-1,880mm
車両重量
1,680-2,260kg

系譜の中での位置

197019801990200020102020Now

生産工場

  1. 日産車体九州

    福岡県京都郡苅田町

販売実績

出典で確認できた台数はまだありません

マイナーチェンジ

マイナーチェンジエンジン排気量最高出力最大トルク車両重量シフト価格
2012年6月 発売時2012年6月〜———————
2016年11月 一部改良2016年11月〜———————
2017年7月 マイナーチェンジ2017年7月〜———————
2021年10月 マイナーチェンジ2021年10月〜———————

開発に関わった人

牧田裕のプロフィール

牧田裕開発責任者2016年4月から

日産の DCVE(Nissan 第三製品開発本部 第一プロジェクト統括グループ)。2017年7月にマイナーチェンジした「NV350 キャラバン」の開発責任者。

倉岡亨一のプロフィール

倉岡亨一デザイン責任者

日産のプロダクトチーフデザイナー(PCD)。2012年発売の「NV350キャラバン」(5代目キャラバン)のデザイン責任者を務めた。