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スチレンボードで探した「ワオ!」の内装
三菱が初めて米国で現地生産する車の内装を任された今田は、アメリカ人を驚かせる新しさを狙った。内装スタジオには、行き詰まると他の担当者まで集まって口々に案を出す「オヤカマ」という習わしがあった。今田たちはきれいなスケッチや図面を後回しにし、落書きのような絵から使わなくなったインパネのモデルにスチレンボードを継ぎ足して、すぐに立体にしては皆で議論した。計器、中央の吹き出し口、空調のダイヤルを扇のようにつなげてフロアコンソールまで流す形が、そこから生まれた。高めのコンソールで運転者が沈み込む雰囲気を探していたころ、米国のスタジオから「高めのセンターコンソールにスポーツカーらしさを感じた」と添えたポンティアック・フィエロのカタログが届き、方向に自信を持った。

