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リトラクタブルさえ外させた
AZ-1 は、1989 年の東京モーターショーに出したコンセプトカー AZ550 スポーツを市販にしたもので、生産性のような現実を考えて設計されたものではなく、開発は困難を極めた。大きな壁にぶつかった開発の指揮を任されたのが、初代ロードスターの開発主査の平井敏彦だった。平井は AZ-1 をスポーツカーとして成り立たせるために、トランクを無くし、サイドシルを高くし、リクライニングしないシートにするなど、性能を犠牲にしなければならない快適性の機能を徹底的に無視した。AZ550 スポーツの象徴だったリトラクタブルヘッドライトさえ、無駄な重量とバランスを損なうとして取り払わせた。

