01
「ギャランはもう大きすぎる」
1989年、吉松は英国のRACラリーで初めてWRCを見た。ギャランVR-4は優勝したが、この大会に出ていなかったランチア・デルタ・インテグラーレの強さが頭から離れず、ギャランはもうこの舞台で戦うには大きすぎると感じた。もっと小さく軽い車でなければ勝てない。帰国して「このままでは勝てない」と訴えて回ったが、ギャランには2.0 LのV6を積んでさらに大きくする計画があった。そこで手を差し伸べたのが、ベースのランサーを開発した小林一孔で、「やりたいなら、とことんやってみなさい」と背中を押した。吉松は、ランサーにVR-4の4G63ターボと4WDを移す案を出した。

