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ダックスフントのような S54
第 1 回日本グランプリで惨敗したプリンスは、翌年の第 2 回で勝つために、スカイライン 1500 にグロリアの G7 型 6 気筒エンジンを積み込む計画を始めた。島田勝利の受け持ちは足回りだった。長い 6 気筒をねじ込むために、エンジンルームの防火壁の直前で車体を切って 20cm 延ばし、ホイールベースも 20cm 伸ばした。「まるでダックスフントのようだ」と言われた S54 型は、走らせるとバランスがまったく取れず、ハンドルを切るたびにボディがねじれた。絆創膏を貼るように補強材を入れて剛性を確保し、暴れるリアアクスルにはトルクロッドを足して、ようやく曲がれるようになった。この計画の稟議書には赤鉛筆で「レース」と朱書きされていたといい、それがあると最優先でお金が出た。完成した S54 型は「スカイライン GT」と名付けられた。

